テツと出会う時期が今でよかったなって、ずっと思ってた。
バイト先での経験だってそうだけど、毎日駆けずり回って限界も知ったし、理想論だけじゃあ誰も救えないってことも、挫折だって味わったよ。それでいて自分には何ができるんだろうとか、自分だからこそできることってなんだろうとか、悩んだり問われることだってまだまだあるけどね。
なんでもない呟きだっただけ。ヒーローになる前の僕だったら、今ほどは噛み合ってなかったと思うし…うんと優しいテツに対して、きっと負担掛けてただろうなって思うから。お互いが忙しいくらいの距離感だって、欲しがりにならなくて逆に丁度よかったのかもしれないとかさあ。
そんなの、実際じゃあどうなのって考えてみたって仕方ないじゃんって分かってるんだけどね?それでもきっと、テツのことたくさん傷付けてただろうなって確証くらいはあるよ。
そん時の僕の思考全部吐き出せてた訳じゃないし、僕がこの数年で経験した事のすべてなんてテツは知る由もないのはもちろんだから…それとはまた別としてもね?テツがさあ、一緒にいるのが幸せって分かってるから、距離感が近くなってもその分うまくいく方法を探しそうだよねって言ってくれた事が嬉しかったんだよなぁ。
いやコイツ…付き合いたての頃に話し合いたいって僕が言い出した途端、別れ話かと思ってビビってたクセによお!今だとそんなこと言えちゃうんだぁって…びっくりしちゃった。もう何のことで話し合ったかなんて、今となっては覚えてないくらい前のことだけどね!
すっかりいい男に育っちゃって!いや元からいい男ではあったけどさあ。それでも最近、僕には尽くしすぎなくてもとか自分の時間割かなくても大丈夫だろみたいな?こいつ手ぇ抜いてんなって時がちらほらあって。お互いの事がわかってきて、信頼してるからこそじゃん?そうやってさぁ、自分らしくいられるのが…一番自然でいいよね。
そう思うとなんだか…ウチらもすっかり落ち着いたなぁ。相変わらず毎日のように可愛い可愛いって止まんねぇしまたカウンター付けてやろうかって思うこともあるけど、好きだからこそ不安になる気持ちとかはほとんどなくなったなって思う。合わせられるにしろ根はマイペースだし、今これ僕のことより片付けたいタスクの事で頭いっぱいになっちゃってんだろうなあとか僕も分かるから。
かと思ってほっといたら、珍しくべったり後ろついて回ってくる事もあるから…そこがまた可愛いんだけどね!