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蘭たん
2025-12-29 06:36:54
2024/04/12
薪代わりにして燃やしていたと思うよ
前にきれいな海の色についてを考えたことがあるんだけど、きれい、って考えた時に頭に浮かんだのは深いコバルトでも透き通ったエメラルドでもなくて、爽やかなラムネ色だった。太陽の光を反射してきらきらと輝くあれは夏の海だ。子供の頃も大人になってからも海に行く機会なんてほとんどないけど、俺の中にあるきれいな海は夏らしい。でもきれいだからといって惹かれているかと言われるとまた別で、俺はずっと、灰色の海を眺めたいと思っている。冬の日本海の、荒れに荒れた灰色の海。騒がしい波の音を、直接この体で味わってみたい。
何かと冬に縁のある人生を送っていると思う。誕生日は冬だし、学生時代の友人だったり恋人だったりも冬生まれなことが多い。そんで、俺の人生のターニングポイント的なものも、冬に集中する気がする。これはまあ、受験だの就職だのが重なるのも冬だからそう感じてるだけなのかもしれないけど。寒いのは嫌いだけど冬は嫌いじゃないよ。空気は澄んでて空がきれいで、吐く息は白くて。でもきっと、俺は冬に嫌われている。それでも、冬に愛された人たちを愛している。
惹かれるのには何か理由があるのかもしれないとずっと考えてるけど、結論は出ないままだった。冬は寒くて眠くて寂しいものだけど、その雰囲気をまとった人のことが好きなのかもしれない。寒さに付随するあれこれが、人を魅力的に見せるのかもしれない。冷たそうな指先を、掴んでみたくなるのかもしれない。それで俺が満たされることなんてないんだけどさ。春が待ち遠しい。桜が攫っていく温度を懐かしく思う日を今か今かと待っている。
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