「本を買う」
1stエッセイという名の経/典を無事に出版させていただき、僕というコンテンツを文を通しても表現出来る立場になって改めて「本を買う」事へのハードルを感じる。
僕は幸いにも自分を表現出来る場の選択肢が多い方だと思う。ソロ配信に始まりコラボでの配信、動画や番組、ライブ、SNSや雑誌のインタビューだってそうだ。そんな風にたくさんの選択肢の中から文という選択肢をその時は選んだ人間と、最初から文という土俵のみで戦っている人間がいるなんて中々残酷な話だと思う。まぁ、そんな事を言い出すと僕だって趣味でV/tu/berをしていると宣言しているし、そんな事はクリエイティブな職業では往々にしてある事だとも思うのだが、それにしたってである。というのも“普段”本を読まない人間にとっては“普段”本を書かない人間の文が読まれやすいから、というモノだ。普段イヤホンで配信のアーカイブを垂れ流し聴きながら、書店を横目に通り過ぎるそこのお前の事だ、剣/持/刀/也が書いたっていうなら読んでやるかと1stエッセイを手にとった虚/空/教の忠実な信者ことお前の事だぞ!!!
いやね、僕の1stエッセイの書き始めの章なんて「バ/ー/チャ/ル/最/深/部/へ/よ/う/こ/そ」なんでそれこそ僕を知らない人が最初に手に取るコンテンツとしてはあまりに情報が鋭角過ぎるので、それは良いんですけど……ふと、もし僕が僕じゃなかったら一体どんな風に僕は文を書き連ねてそれを販売しようと思うんだろうと思った訳ですよ。そこを思案すると僕は、世の中に溢れている一冊一冊が手に取るべき書籍だと思いはするものの、実際に手に取れる数には限りがあるじゃないですか。その場合、これを読んでくれているあなたはどこを基準点にして手に取りますか?
これは僕個人の話ですけど、知り合いが「僕が勧めてくれたから」と本を買ってくれて、しかもそれを楽しんでくれたんですよね。そういう場合、それが本に限らずとも僕はその人に合うであろうものを勧めるようにしてはいますけど、それでもそういう経験って中々嬉しいものだなと思った訳です。僕は剣/持/刀/也というエンタメコンテンツを発信している一方で、僕というエンタメコンテンツが取っ掛かりになって新たな道が開けるその一瞬みたいなものにも意義を感じてるんですよ。
つまるところ何が言いたいかというと、僕の活動意義みたいなものにたち帰って考えた時に、そんな一端で在れる事が尊いなと思ったんですよね。
だからこそ、この散文的である種の実験書を開いてくれたあなたに少しでもきっかけを与えられたらと思います。
そして本を買うというハードルの高さに辟易しながらも、そのハードルが剣/持/刀/也という名によって少しでも下がっているのは事実なので、本を書かない側として文を綴っていけたらなというのがこの書の始まりです。
なので、前述した通りこれはある種の実験書ですし、口語体ではない僕をお見せしようなんて大仰に宣いましたけど、そうではない対談なんかも載せていきたい所存ですね。はい、一旦はこんなところで僕の本書に対するお気持ちを締め括らせていただこうと思います。それでは、い/い/夜/を。